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のぼせの原因と改善法
のぼせの原因はいくつか考えられます。
1熱さや入浴後の一時的なのぼせ
人の体は、冷たさや熱さに反応して血管を収縮させたり、拡張させたりして、体温の調節をしています。
炎天下で活動していたり、お風呂に長い時間つかっていたりすることで血管が拡張したままの状態になると、脳の血液循環に異常をきたし、一時的なのぼせが生じます。
2女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると自律神経に影響を与え、皮膚の表面の血管が収縮したり拡張したりする異常が起こり、のぼせることがあります。
とくに出産の後や閉経期前後の更年期には、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。
3緊張や精神的ストレスによる自律神経の乱れ
人前で話をすると緊張して急に顔が熱っぽくなるのは一時的なものですが、緊張や精神的なストレスが続いたりすると慢性的にのぼせを感じやすくなります。
これは自律神経のバランスが乱れて血管が拡張気味になるためです。
4のぼせの原因となる発熱を伴う病気にかかった時
発熱にのぼせをともなうときは、風邪やインフルエンザなどの感染症や熱中症などが考えられます。
その他、のぼせやほてりに発汗、動悸、手のふるえのような症状をともなうときは甲状腺機能亢進症、のぼせやほてりが続くときは自律神経失調症、更年期障害、高血圧症などが疑われます。
また、高血圧の治療薬が原因となってのぼせが起こることもあります。
自律神経が原因の場合
自律神経の乱れにより、のぼせが起きた場合は、ストレスや疲れを上手に解消して、自律神経のバランスを保つようにすると、のぼせを防止することができます。
ウォーキング、サイクリング、水泳やヨガなど、無理せず楽しみながらできる運動を行いましょう。
また、寝る前に38~40℃のぬるめの湯船につかると、心身の緊張がほぐれて寝付きが良くなりますが、長湯はのぼせの原因にもなりますから、注意しましょう。
具体的な対処法
頭や顔を冷たいタオルで冷やしましょう。
お風呂に入ったときや熱い日に出掛けたときなどの一時的なのぼせには、冷たいタオルで頭や顔を冷やすことが効果的です。
このとき、めまいをともなうようなときは、無理せず安静にすることも大切です。
マッサージやアロマでのぼせを和らげるのも効果的です!
アロマの香りは自律神経のバランスを整えたり、更年期障害の症状の緩和に効果があるといわれています。
自分が良い香りと思える好きなオイルで、アロマケアを行ってみるのもいいでしょう。当院は、いつもアロマをたいてますよ!
のぼせを食生活で解消することもできます!
のぼせやほてりは更年期障害の中でも最も代表的な症状ですが、なるべくカロリーの高い油や肉を控え、魚や野菜、豆などを食事にとり入れると改善に効果的です。
高血圧によるのぼせには塩分を控え目にするとともに、塩分のとりすぎに効くカリウムが多く含まれるほうれん草や春菊、海藻、血圧の上昇を抑える食物繊維もあわせて多くとれる芋、豆類などを積極的にとり入れましょう。
また肥満によるのぼせは食習慣を見直しましょう。
「間食」「外食」「遅い夜食」を極力控え、規則正しい食生活を心がけることが解消に役立ちます。
なお、更年期障害によるのぼせの症状が重い場合は、婦人科を受診しましょう。
のぼせやほてりが続くときは、高血圧症、甲状腺の疾患などが隠れていることがありますので、主治医に相談するか内科、循環器科、内分泌内科の診察を受けましょう。
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