姿勢を意識するのをやめると…
「猫背だから、もっと背筋を伸ばさなきゃ」
「良い姿勢を意識して、胸を張るようにしています」

当院に来院される患者様からも、このようなお声を本当によく伺います。
顎を引いて、胸を張り、背筋を伸ばし、腰を立てる。
一見すると、とても美しく「正しい姿勢」に見えますよね。
ですが…少し胸に手を当ててみてください。
その姿勢を何時間も維持しようとすると、息が浅くなり、背中にじわじわと疲労が溜まってきませんか?
実は、「頑張って作る良い姿勢」こそが、あなたの自律神経を乱し、慢性的な不調を引き起こしている原因かもしれないのです。
なぜ「無理な良い姿勢」で自律神経が乱れるのか?
姿勢を力づくで正そうとすると、背骨の横を通る「交感神経幹」が圧迫され、背中や腰の筋肉(脊柱起立筋群)が常に緊張状態になります。
交感神経は、身体が戦うか逃げるかという「緊急事態」のときに働く神経です。
つまり、四六時中背筋をピンと伸ばしている状態は、脳と身体に「いま戦っています!」と誤った指令を出し続けているのと変わりません。
交感神経が優位になり続けると、以下のループに陥ります。
・呼吸が浅くなる(横隔膜が固定され、胸式呼吸に偏る)
・血流が悪化する(血管が収縮し、酸素や栄養が巡らない)
・内臓機能が低下する(副交感神経が働かず、胃腸の動きが止まる)
・休んでも疲労が抜けない(夜になってもリラックスモードに入れない)
身体がせっかく「休みたい」とシグナルを出しているのに、意識的に姿勢を作ってしまうことで、無意識のうちに回復を邪魔してしまうのです。
本当の「良い姿勢」とは、頑張らない姿勢
本来、身体はもっと楽でいいですし、自然体でいいのです。
「背中を丸めてはいけない」と力む必要はありません。
リラックスした時に少し背中が丸くなったり、肩が前に落ちたりしても良いのです。その方が肩甲骨や背骨、肋骨といった関節が自由に動き、呼吸もしやすくなります。
スポーツの第一線で活躍する一流アスリートを思い出してみてください。
彼らは常に胸を張ってガチガチに背筋を伸ばしているでしょうか?
決してそうではありませんよね。
彼らの身体は常に無駄な緊張がなく、柔らかく波打つように動きます。
必要な時にだけ力を入れ、基本は力が抜けている状態…これこそが真の「自然体」です。
身体のバランスを自動で整えるための第一歩
まずは、今日から「背筋を伸ばす」のをやめてみましょう。
代わりに試していただきたいのが、「息を吐ききる」ことです。
いすに深く腰掛け、骨盤に体重を預けます。
肩の力を抜き、口から「ハァー」と細く長く息を吐ききります。
背中が少し丸くなっても構いません。
胸の奥がふっと緩む感覚を味わってください。
姿勢は、意識で「作る」ものではなく、体がリラックスしてバランスを取った結果として「生まれる」ものです。
長年「頑張る姿勢」を続けてしまい、身体の力を抜く感覚が分からなくなってしまった方は、すでに自律神経の切り替えスイッチが固まっている可能性があります。
無理に自力で解決しようとせず、当院の自律神経調整施術で、身体が本来持っている「力を抜く感覚」を取り戻してみませんか?
厚生労働省:e-ヘルスネット「自律神経発調症」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-025.html
厚生労働省:健康づくりのための睡眠ガイド2023
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html
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自律神経の乱れから腰痛、肩こりまで
大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長 上西 誠


